2017-04-12から1日間の記事一覧

早崎夏衞『白彩』Ⅲ (モダニズム短歌)

・冬の季節の花の香氣の満つる室(へや)にわが血液の濁(にご)れるを知る ・血液の濁れるを呪ふわれとなりて眞夜(まよ)のひびきをわが胸に聴く ・いまわれは阿呆の果實(このみ)たべあいて木登りあそぶかなしさを知る ・まつしろにひかる疾風にとびのつて子とあ…

早崎夏衞『白彩』Ⅱ (モダニズム短歌)

・意識さへカメラにくれしたまゆらは空に樹氷のきらめきぞあり ・白薔薇のなかにわれあり霜に霑(ぬ)るる軟地(やはら)をふみて散歩しければ・華やかに咲く飾燈のひかりうけ酒のみつぎてきはまりもなし ・壁のすそにうづくまりゐる少女なり手をさしのべればま…