2018-04-26から1日間の記事一覧

神の白鳥  乾直恵  (詩ランダム)

神の白鳥 乾直惠 神さまが、膝でスワンを慈しむ。御手にふれたこの拔け羽毛(げ) ! ぼくは冷たい歌を思ひ出す、塒をさがす小鳥のやうに。 ぼくはあなたの毛皮のなかへ走りこむ、ストーヴに凍(こご)えた兩手を翳すために。 ぼくはあなたのスエーター・ポケツト…

シユミイズ  荘原照子  (詩ランダム)

シユミイズ 荘原照子 シユミイズは疲れてゐる。うす黄ろい花粉にまみれて。 白絹のシユミイズ。シユミイズはぐつたりと、靑い壁紙にもたれてゐる。 シユミイズ。洗つても消えない、汚點をもつ。 シユミイズ。雪野(せつや)の、シユミイズ。 『マルスの薔薇 : …

魚骨祭  荘原照子  (詩ランダム)

魚骨祭 莊原照子 夕べ 假死した木立のうへで 侘しい手風琴を鳴らしてゐる靑い仔鴉よ 充たされないおまへの食欲よ けふ わたしは一さじの果汁を啜った昔 搖りかごの谷間にさめたそこですみれの花をたばねた而も今 此の翳ふかき白磁の食器には 膓結核 唯するど…

詩ランダム

安西冬衛 軍艦茉莉 伊東昌子 海の方へ 伊東昌子 失踪するエロイカ 伊東昌子 南方飛行便 伊東昌子 悲劇役者 乾直恵 朝は白い掌を 乾直恵 Echo's Post-mark 乾直恵 神の白鳥 乾直恵 菊 乾直恵 極光 乾直恵 睡れる幸福 乾直恵 鮠 乾直恵 光の氷花 井上多喜三郎 …