2018-06-03から1日間の記事一覧

薬屋  広江ミチ子  (詩ランダム)

藥屋 廣江ミチ子 苺ほどそこいらだけがあかるい 目盛りのやつれた グラスをかたむけて 糸を壓すと海が みるみるゆれて來て 私には ビンの列しかわからない 『VOU』第4号 昭和10年(1935年)12月 広江ミチ子 行列 広江ミチ子 女教 詩ランダム

行列  広江ミチ子  (詩ランダム)

行列 廣江ミチ子 彈丸よけのラシャ店 シヤボン屋はひげ剃り中 それで貸家は いたるところに 牡蛎のボタンをしるした その町は月夜で ゆびなど くみ合つたまま捨てられる 『VOU』第4号 昭和10年(1935年)12月 広江ミチ子 薬屋 広江ミチ子 女教 詩ランダム