2018-08-08から1日間の記事一覧

風景  酒井正平  (詩ランダム)

風景 酒井正平 指頭にでゝ馬の様に笑ふ。果實の中で他人の花をまちがへる。オトトヒそれは路で野望をいだいた。何故(な)かバイソンを愛さなかつた。ロヂツクの時間女學生達は草むらで寢てゐた。「センセイハ主知主義者デイラツシヤイマス」 『MADAME BLANCHE…

悲劇役者  伊東昌子  (詩ランダム)

悲劇役者 伊東昌子 夢々を駭かしては 洋燈を灯して沖へ歸らう 永い旅のあとのように 林檎の花が燃える お午過は家禽たちの葬式 を見てゐる 『MADAME BLANCHE』第17号 昭和9年(1934年)8月 伊東昌子 海の方へ 伊東昌子 失踪するエロイカ 伊東昌子 南方飛行便 …