2018-05-25 雪 澤木隆子 (詩ランダム) 雪 澤木隆子 いたく初雪の積つた晩消えがてのピアニツシモは鍵にふるへて古風な情緒を呼び 冷えてくる體内(からだ)に 何かあはれなよろこびの如きもの漲り 白い その雪の葩(はなびら)に埋れて こんこんと眠つてしまつた。 『Rom』(紅玉堂 1931)より 澤木隆子 記憶澤木隆子 心澤木隆子 額のばら 詩ランダム