洋服店の賣子など 酒井正平  (詩ランダム)

 

洋服店の賣子など

            酒井正平
 うつし取らない日射しをかんじ フトコロで 八ツ手の葉が切りぬかれた 駈けだしながら あそこでもカラス・ウリの實が唄つてゐる あとのつかない顏が 廣場にゐた……

 

 

『MADAME BLANCHE』第17号 昭和9年(1934年)8月

 

 


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