七日記  酒井正平  (詩ランダム)

 

七日記

           酒井正平

綠色はつながつてゐる
鍵をもたない金粉とそれを季節を分けて
メタル學者と步かなければならない
電話でそれを斷つてみえるが
晝食はオレンヂ色の動物學者ととり
草花は生えないと自意識する
忘れた盾を
グラモフオンの中に見つけだしてる… 

 


『MADAME BLANCHE』第16号 昭和9年(1934年)6月

 

酒井正平 画布に塗られた陰について
酒井正平 航海術
酒井正平 肢
酒井正平 説話
酒井正平 その日に聞かう
酒井正平 天文
酒井正平 果たして泣けるかについてきみは知らない
酒井正平 窓
酒井正平 洋服店の賣子など

 

 

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