心  澤木隆子  (詩ランダム)

 

          澤木隆子

叢には草花が咲き

 

山の端に
月も 痩せてゐる。
ふところ手をして歩いてゐると
だんだんと心が自分から離れて行くのであつた。

 

 

 

『Rom』(紅玉堂 1931)より

 

 

 澤木隆子 記憶
澤木隆子 額のばら
澤木隆子 雪

 


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