2018-07-19から1日間の記事一覧
冬の詩 左川ちか 終日ふみにぢられる落葉のうめくのをきく人生の午後がさうである如くすでに消え去つた時刻を吿げる鐘の音がひときれひときれと樹木の身をけづりとるときのやうにそしてそこにはもはや時は無いのだから。 『MADAME BLANCHE』第4号 昭和8年(19…
冬の詩 左川ちか 終日ふみにぢられる落葉のうめくのをきく人生の午後がさうである如くすでに消え去つた時刻を吿げる鐘の音がひときれひときれと樹木の身をけづりとるときのやうにそしてそこにはもはや時は無いのだから。 『MADAME BLANCHE』第4号 昭和8年(19…