喫茶店にて 林修二(林永修) (詩ランダム)

 

茶店にて

                                                   林修

回轉するレコードに乘つて回轉する無為の時間
硝子のバラにも香りがあつてほしいものだ

靜脈の上に蝶がとまる
理性の眞空がストローの眞空を置換える
心臟に黑いリボンを飾る
零の回轉

ソーダー水の泡を数へる者よ
君は夢が多すぎる

 

 

 

 

 

 

 

茶店にて

回転するレコードに乗って回転する無為の時間
硝子のバラにも香りがあって欲しいものだ

静脈の上に蝶がとまる
理性の真空がストローの真空を置換へる
心臓に黒いリボンを飾る
零の回転

ソーダ水の泡を数へる者よ
君は夢が多すぎる

 

 

 

上は『林修二集』(臺南縣文化局 2000年12月)、下は唐顥芸「日本統治期台湾の詩におけるモダニズムの受容─林修二を例に─」の引用から。

 

 

 

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