径  井上多喜三郎  (詩ランダム)

 

井上多喜三郎の詩は、関西風堀辰雄という気がする。

 

           井上多喜三郎

 

 

枝々は靑いランプをともしてゐた


ランプのまはりには春のコドモ達が住んでゐた


風がふくたびに


やさしい歌の流れる徑でした



 

 

※この詩、初め国会図書館デジタルコレクションに基づいてアップしたのですが、全集版では現在アップされているところまでで、あとは「花粉」という詩の後半でした。国会図書館版には頁表記がなく、問い合わせたところ落丁があったことが判明しました。元本にはその旨付箋が貼ってあったそうですが、デジタル化するときそれをアップしなかったそうです。現在は書誌情報にそれを追加して戴きました。当ブログは全集版で補ったものです。
『花粉:井上多喜三郎詩集』(内藤政勝, 1942)

 

 

井上多喜三郎 花粉
井上多喜三郎 言葉
井上多喜三郎 時間
井上多喜三郎 綴れない音信
井上多喜三郎 蜻蛉
井上多喜三郎 日曜 その他
井上多喜三郎 窓

 

 

 

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